旅館・ホテル業で働く人の多くは、高いホスピタリティと自己啓発意欲を持っています。また、スタッフ個人の成長が、ダイレクトに顧客満足につながるため、人材育成は重要な経営課題と言えます。
下記は、スタッフの成長を支援する「自己啓発支援制度」の一例です。構築するのにあたっては、
- (1)業務に活かせる資格を洗い出す
- (2)取得した場合の報酬について、① 毎月の手当にするか、② 一時金として支払うか、③ 学習費用の補助留めるかを決める
- (3)必要に応じて、昇進・昇格試験の替わりにする等に考慮してすすめるとよいでしょう。
資格 | 費用の取扱 | 資格手当 (月額) |
祝い金 (一時金) |
||
---|---|---|---|---|---|
学習費用 | 受験料 | 登録料 | |||
京都検定(1級) | ◯ | ◯ | ◯ | ― | 100,000円 |
京都検定(2級) | ― | ◯ | ◯ | ― | 50,000円 |
京都検定(3級) | ― | ◯ | ◯ | ― | 10,000円 |
レストランサービス技能検定(1級) | ◯ | ◯ | ◯ | 5,000円 | ― |
レストランサービス技能検定(2級) | ◯ | ◯ | ◯ | 3,000円 | ― |
レストランサービス技能検定(3級) | ― | ◯ | ◯ | ― | 10,000円 |
ソムリエ | ◯ | ◯ | ◯ | 10,000円 | ― |
ビアアドバーザー | ― | ◯ | ◯ | ― | ― |
テーブルマナー講師 | ◯ | ◯ | ◯ | ― | 30,000円 |
調理師免許 | ― | ◯ | ◯ | ― | ― |
ホテルウェディングコーディネーター | ◯ | ◯ | ◯ | ― | 10,000円 |
立地や客層によっては、「ご当地検定」や「語学検定」を入れておくことで、より顧客満足度を高める制度として機能させることができます。